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長田弘の詩に、「何をしたか、ではない。ひとは何をしなかったか、だ。」という一節があります。まずは、昨日までしていたことを「しないこと」にする。そして「すること」リストの隣に、そっと「しないこと」リストを置いてみましょう。きっと、そこから大事な何かが始まるでしょう。夢に近づくための手助けになるのが、「しないこと」リストです。やりたいことリストや夢ノートがメインだとすると、こちらは補助的な役割です。夢を叶えるサポーターのようなものだと思えば良いでしょう。
日々溢れる情報や物に、日々囲まれ私たちは暮らしています。考えること、しなくてはいけないことも、自分の気持ちとは裏腹に抱えてしまいがちです。必要なことを減らす必要はありません。でも日用品の断捨離と同じように、自分の日々の行動も必要なものだけ残して不必要なものはそいでいきましょう。このように引き算をしていけば、最後は必要なものだけ残って日々はもっとシンプルで心地よいものになります。
まずは今までの自分の行動を振り返って棚卸をしてみましょう。無理をしていたこと、なんとなくルーティン化していたけれど、よくよく考えるとする必要のないことなど、いろいろあると思います。堅苦しく考えずシンプルに、自分の潜在意識に問いかけながら、リラックスして考えましょう。すると、7つくらいは出てくると思います。まずは、それくらいから初めてみましょう。例えば、1.人の悪口は言わない。2.自分と人を比較しない。3.21時以降は食事をしない。4.家に仕事を持ち込まない。5.1日に10個以上のタスクは作らない。6.1日中PCの前には座らない。7.できない約束はしない。
仕事で悩んでいる人は仕事関係だけに絞ってもいいでしょう。ダイエットに励んでいる人は、それを主に考えてもいいでしょう。人と比較せずに今の自分にいらないものを中心にして考えるのがポイントです。「ついつい」とか「~してしまいがち」というようなことを思い浮かべると、簡単に出てきやすいでしょう。
7つの「しないリスト」が設定できて、少しずつリストの項目を実施できるようになったら、時々リストを見直すようにしましょう。そして必要であれば、リストを足したり変更したりしていきましょう。「しないこと」リストを作るのは、楽をするためではありません。見返して振り返ってみることで、気づかないうちに無くしていたものがあったことや、それを取り戻すことができたことに気づくことも少なくないはずです。なりたい自分が根底にあることを忘れないようにしましょう。